中長距離LCCに強豪参戦 シンガポール航空

中長距離LCCに強豪参戦 シンガポール航空、1年内めど運航 2011.5.27 05:00

これは強豪だぞ! それに「広胴機」機種を使うとはね。
画像 .チャンギ空港のシンガポール航空機。シンガポール航空は1年以内に「広胴機」を機材に中長距離LCCの運航を始める(ブルームバーグ)
 
時価総額で世界2位の航空会社、シンガポール航空は、
中長距離向けの格安航空会社(LCC)を全額出資で新設する計画を明らかにした。
アジア地域を拠点とした長距離路線の需要の伸びと、それに伴う価格競争の激化を受け、先行するライバル企業に対抗する。

 同社のゴー・チュンフォン最高経営責任者(CEO)は声明の中で、
機材に「広胴機」を導入した長距離線の運航を1年以内に開始する意向を示した。
新会社の名称や経営体制、就航先などについては後日改めて発表するとしている。
シンガポール航空は、主に東南アジア諸国に就航する短距離LCC、タイガー航空を傘下に置くが、新会社はこれとは別の100%子会社となる見通しだ。

 機内に通路が1つの「狭胴機」を使用した従来の短距離LCCとは一線を画す
長距離大陸間移動型のLCC市場について、ゴーCEOは「新たに形成されつつある領域で、成長の機会が約束されている。これまでは短距離LCCの存在が旅行需要の増大に寄与してきたが、
今後は中長距離で同じことが起こるだろう」と参入の意義を強調
した。

米銀シティグループのアナリスト、リガン・ウォン氏(シンガポール在勤)は、26日付の報告の中で「シンガポール航空による中長距離LCC事業への参入は、航空業界の競争の過熱ぶりを反映したものだ」と指摘。その上で「新会社を通じて、同社は多様化する利用客のニーズによりきめ細かく対応できるようになるだろう」と予測する。

 今年4月、シンガポールのチャンギ空港を発着するLCCの利用客は、通常の航空会社の2倍を超えるペースで急増した。今後シンガポール航空の新会社との競合が予想されるLCCとしては、豪州のメルボルンやニュージーランドのオークランドへの便を運航する豪カンタス航空傘下のジェットスター・アジアが挙げられる。同社のチョン・フィット・リャンCEOは、アジア北部や欧州南部といった地域への年内の路線拡大を示唆している。

 また隣国のマレーシアでも、同国系LCCエアアジアの中長距離部門エアアジアXが、首都クアラルンプールを拠点に日本、豪州、英国へと向かう路線を運航中だ。同社は20年までに、機体数を現在の11機から38機に引き上げるとしている。(ブルームバーグ Kyunghee Park、Robert Fenner)

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