イプシロン 発射中止 19秒前

信号系トラブルか イプシロン開発責任者「想定外のことが…2013.8.27 21:59
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試作Projectに取り組む者に 色々考えさせる事 多い
再打ち上げのの成功を!strong>
発射を止めるProgramを組み込んだ奴はスゴイナ

 
「想定外のことがあった」。27日の打ち上げが直前に中止された新型ロケット「イプシロン」。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の森田泰弘プロジェクトマネージャは、予期せぬ不具合が起きたと説明した。問題となった姿勢異常の検知はなぜ起きたのか。徹底した原因究明と対策が求められる。

 JAXAなどによると、初号機は機体自体に異常はないことから、原因は信号系のトラブルの可能性がある。IT(情報技術)の積極採用を目指すイプシロンだが、駆け出しから技術の未熟さを示した形だ。

 森田氏によると、初号機は発射の19秒前、第3段に搭載された機体の姿勢を計測するセンサーのデータに異常が見つかった。機体は発射台に正常に固定されており、姿勢に異常はなく、センサーやデータの計算過程なども正常だった。

 このためデータを機体から地上の管制に送る際に、機体側か地上側に何らかの異常があった可能性がある。地上側の装置は、イプシロンが新たに採用したパソコン2台で打ち上げ管制を行う「モバイル管制」に含まれる最新のコンピューターだ。

 センサーのデータを算出する計算機の本体か、ソフトウエアの異常の可能性もあり、現時点では両方が考えられるという。

 今回は初号機のため、さまざまな安全基準を厳しく設定したといい、森田氏は「限りなく小さな懸念でも、打ち上げを止める可能性がある」と説明。異常検出が新型機特有の問題である可能性を示した。

 今回の異常は、打ち上げ準備の点検や試験では分からない性質のものだというが、森田氏は「正しいところで打ち上げを止められた。何も知らずに飛ばすのが一番危険」と強調した。

 しかし、イプシロンの姿勢制御の信号系には、実績のない新たな設計を採用している。仮に今回の原因が信号系のトラブルにあれば機体の安全に直結する問題であり、信頼性低下につながる恐れがある。

 原因箇所の不具合を克服しても、別の信号で同様のトラブルが起きる潜在的な可能性も否定できない。可能な限り、幅広い観点から検証する必要がある。

 また、イプシロンは低コストや打ち上げの簡易さを徹底追求し、新たな発想で開発された。こうした開発姿勢が裏目に出て、今回のトラブルに何らかの形で影響しているとすれば、開発姿勢自体を再考する必要もありそうだ。

イプシロンは将来、商業衛星の打ち上げ市場への参入を目指している。契約日にきちんと打ち上げることは顧客の信頼を得る上で重要な要素の一つであり、市場参入へ不安を残すスタートとなった。



 会見したイプシロンのプロジェクトマネージャ、森田泰弘JAXA教授の主な一問一答は次の通り。

 --率直な気持ちは

 森田 期待していただいた打ち上げが延期になり、ご迷惑をおかけして申し訳なかった。安全かつ確実な打ち上げを最優先に、原因究明と検証を急ぐ。

 --打ち上げ成功に絶対の自信を見せていたが

 森田 結論からいうと(自信は)変わらない。不手際に見えるかもしれないが、トラブルに気づかず飛ばすのは危険。打ち上げる前にしっかり止めたというのが今回の事象だ。

 --初号機ならではの難しさはあったのか

 森田 初号機は安全、確実な打ち上げのため(点検基準を)厳しめに設定している。このためいろいろな項目がロケットを一生懸命止める方向に働く特殊性がある。限りなく小さな懸念でも止めるという姿勢にならざるを得ない。

 --打ち上げ中止は深刻な事態ではないのか

 森田 そういう言い方は不謹慎だと思うが、すぐに対策を講じることができるのではないかと現時点では思っている。

 --こういうトラブルは想定の範囲内だったのか

 森田 機体にも衛星にも問題がなかった。機体と地上のデータのやり取りに想定外のことがあったのではないかと考えている。

 --新たな制御システム構築との関係は

 森田 新たなシステムだから起きたトラブルであることは間違いない。正確な原因については今後の検証を待ちたい。

 --今後の予定は

 森田 大切な機体なので念には念を入れてしっかり原因を究明し、万全の体制で打ち上げたい。原因の特定に半日、対策に半日、検証に半日から1日程度で、少なくとも計2日間はいただきたい。



山川宏京都大教授(宇宙システム工学)の話 

 「延期は残念だが、実際の打ち上げ前でなければ分からないことを、初打ち上げ前に検出できたことは評価されるべきだ。ロケットは初期には不具合が起き、克服しながら機数を重ねることで不具合が減っていく。イプシロンもこれからシステムの完成度を高めていくと期待する。ロケットや人工衛星の専門家からすると、今回の延期は起きる範囲のことであり、イプシロンが将来参入を期待されている衛星打ち上げ市場での信頼性に影響することは全くない」

秋葉鐐二郎(りょうじろう)・元文部省宇宙科学研究所長の話 

 「打ち上げ直前で機体は動いていないので、打ち上げ時の姿勢を制御する信号系のトラブルの可能性が高い。姿勢制御プログラムの内容や値が電子的な雑音で変わり、センサーが検知する実際の姿勢と矛盾が生じて異常と判断されることがあり得る。プログラムが正常でも、センサーが故障すれば異常となる。イプシロンは姿勢制御の信号系が全く新たに設計されている。生まれたての赤ん坊のようなもので、不具合が起きることもあるだろう。原因を徹底的に究明してほしい」

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