B787、また蓄電池損傷…出発前に煙-JAL

日航787、また蓄電池損傷…出発前に煙
読売新聞1月15日(水)2時55分



 日本航空は14日、成田空港で出発準備中だった
ボーイング787型機のバッテリーが過熱、損傷して、機外に煙が出るトラブルが起きたと発表した。

787型機を巡っては昨年1月、バッテリーからの出火や発煙が相次ぎ、
全世界で運航が停止されたが、
製造元の米ボーイング社がバッテリーなどを改良、運航再開が認められた。
国土交通省は今回の事象が1年前のトラブルに類似している点もあるとして、
米連邦航空局(FAA)などと連携して詳しい原因調査に乗り出した。


 日航によると、14日午後4時15分頃、
同日のバンコク便として使う予定だった機体について、整備士が操縦席で出発前の準備をしていたところ、
機体下部から白煙が立ち上っているのを、窓越しに確認。
操縦席の計器にはバッテリーと充電器の不具合の可能性を示す表示も出ていた。

 点検を行ったところ、機体前部のメーンバッテリーで、容器内に8個ある安全弁の一つが作動していた。
日航ではバッテリー内に8個あるリチウムイオン電池の一つが何らかの理由で過熱し、損傷したとみている。


 ボーイング社などは昨年のトラブルを受け、
〈1〉電池自体の過熱を防ぐ
〈2〉過熱するトラブルが起きても周囲に熱が伝わらないようにする
〈3〉発生した煙などを機外に排出して出火を防ぐ——などの対策を講じた。

トラブルがあった機体は対策済みで、今後は国交省などと協力して、バッテリーを分解するなどして過熱した原因を詳しく調べるという。
国交省、「787」の発煙バッテリー分解調査へ
2014/1/15 13:24

 成田空港で出発前だった日本航空運航のボーイング787型機から発煙が確認された問題で、国土交通省は15日、同社とともに本格調査を始めた。煙が出たメーンバッテリーに発熱の痕跡があったことから、同省などは製造元のジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)の施設でバッテリーを分解し、原因究明を進める。

 同省航空局などによると、バッテリーの中にある8つの「セル」と呼ばれるリチウムイオン電池のうち1つが過熱し、電解液が飛散していた。電解液は気化し、機体の胴体下部から白煙となって外に出たとみられる。バッテリーの分解調査には米ボーイングの担当者も立ち会うという。

 昨年1月に日米で起きた787型機の発火事故でも、セルが異常に高温になったことが判明しており、同省は今回も同様のトラブルが起きたとみている。昨年の事故後、米ボーイングはバッテリーを改修し、熱や煙が発生しても機体の外に排出するといった安全対策を取った。この対策後のトラブルは今回が初めて。

 同省幹部は「安全対策が機能しており、運航中に今回のトラブルが起きても支障はなかったと考えられる」と話すが、セルの過熱という異常が相次ぐ根本的な原因は今もわかっていない。

 日航は他の787型機について、出発前に全機でバッテリーの電圧と電流に異常がないか確認するなど点検を強化し、今後も通常運航する。全日空も同様の対応を取る。 

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